むかしといまをみらいにつなぐ

2008年12月27日

福岡・田川産業「漆喰」

「真っ白はマッサラにつながる」とは元NHKプロディュサー水谷慶一氏の言葉です。白は太陽の光の色ともいいます。
白という色は不思議な魅力を持っています。漆喰の魅力もそんな白色にあるのかもしれません。建物の内部の壁は漆喰塗りと決めていますが、実に堅牢な素材で、古くはエジプトの昔から壁画の下地に使われていました。高松塚古墳の壁も漆喰塗りです。五千年という悠久の時間を超えて現代につながる素材「漆喰」。
実は漆喰の原料である石灰石は、生物の死骸からできた石であって、漆喰は生石灰から消石灰に加工され、塗られた後も空気中の二酸化炭素を吸収して、再び石に戻ることをご存知ですか?
「マッサラ」とは再び蘇るという意味を持っていることも、あながち偶然ではないのかも知れません。スケッチは田川産業の工場の中です。漆喰の粉で真っ白で幻想的です。
一年の終わりに、更なる「はじまり」の気持ちを込めて。良いお年をお迎えください。
2008年 師走







posted by matsui at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月06日

伝統構法の新たな「はじまり」

「これからの伝統構法の家は、どうつくればよいのか?」
Eディフェンス検証された振動台で見た事実は、家づくりに関るものにとって、多くの課題を突きつけられました。
3日から行なわれた、A棟の実験では二度の加震で破損した建物に、神戸波が加えられても倒壊にはいたりませんでした。しかし、損傷の激しいその建物に、最後に加えられたJR鷹取波は厳しい現実でした。
ここまで耐え抜いてきた建物も大黒柱もろとも一階の柱はすべてが折られて、倒壊しました。見ていた関係者は、一同大きなショックを受けたと思います。
私自身は、伝統構法の建物にもっと、がんばってほしかった気持ちと、自然界の厳しさを思い知らされた気持ちが交差しています。
この現実を人知が及ばないと思うのか?さらなる智恵を絞るのか?
伝統構法の家づくりの新しい「はじまり」を感じました。まさに多くの英知の結集のときです。

※木の家ネットのHPに実験した2棟の揺れ方を比較した動画がUPされています。
http://kino-ie.net/kinoienews/?p=22





posted by matsui at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月02日

伝統構法の実験B棟、神戸地震波に耐える

さる11月28日に行なわれたEディフェンスの実大公開実験で、伝統構法のB棟 (都市型タイプ)が神戸の地震波を受けても倒れませんでした。



実験では大きな地震波に対して、建物がねじれながら大きく揺れましたが、またもとの姿に戻りました。損傷は、土壁が数箇所落脱し、差し鴨居付近の柱が折れました。足元も浮き上がりましたが、最終的な残留変形は少なかったと思います。
地震時の大きな変形後も、建物が復元したのは、おそらく貫の効果ではないかと思います。通し柱ごとに貫を打ち抜いたことも見逃せません。



このことでいくつかの課題は発見できましたが、伝統構法が「粘り強く」地震に耐えることと「生存空間を確保」できることの証明にはなったと思います。
明日、3日からA棟の実験です。

※木の家ネットのHPに動画がUPされています。
http://kino-ie.net/kinoienews/?p=18







posted by matsui at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。